「おにぎりに涙目シールで食品ロス対策!?」~共感で動くマーケティングの魔法~

最近話題の「涙目シールおにぎり」、これはただの遊び心じゃないんです。実はファミリーマートの食品ロス対策の一環として登場した新しい試み。パッと聞くと「おにぎりに涙目シールを貼るだけで本当に効果があるの?」と思われるかもしれませんが、マーケティングの観点から見ると、このシールは実はとっても理にかなっているんです。

涙目シールの狙いは「共感」

ファミマの涙目シールおにぎりがユニークなのは、消費者の“共感”を引き出そうとしている点にあります。「賞味期限が近いおにぎり」を、ただ「安いから」と手に取るのではなく、「この子、泣いてるから助けてあげようかな」といった感情で手に取ってもらうことが狙いなんです。

シールに描かれた涙目のおにぎりを見ると、なんとなく「このまま誰にも食べられないのはかわいそうだな」という気持ちになり、購買意欲が刺激されるかもしれません。こうした“感情のフック”を利用することで、賞味期限が迫っている商品にも温かみが加わり、消費者の行動が自然と変わっていくのです。

「涙目」シールで食品ロス削減?

ファミリーマートは、この涙目シールおにぎりを通じて、まだ食べられる食品を無駄にせず、必要とする人の元へ届けることを目指しています。これはただの販促ではなく、「食品ロス削減」という社会的な意義も込められているのです。実際、食品ロス削減の問題は、スーパーや飲食業界でも取り組まれている大きなテーマ。涙目シールは、そんな問題に対するファミマなりの“おもしろアプローチ”ともいえるでしょう。

涙目シールで伝わるメッセージ

ファミマのおにぎりに貼られた涙目シールは、ただのシール以上のメッセージを持っています。消費者が何気なく棚に並ぶ食品に目を向けたとき、涙目シールが目に入ることで、「これはまだ食べられるものだ」という気付きと共に、自然と手が伸びるように誘導しているのです。こうした方法で、おにぎりに新たな価値を加えることができ、結果的に食品ロスの削減にもつながる可能性が広がります。

まとめ:共感が動かす「愛されるおにぎり」

一見ふざけたようにも見える涙目シールおにぎりですが、そこには“食べられるものを無駄にしないで”というファミマの想いが込められています。そして、こうしたユニークな手法で消費者の共感を引き出すことで、何気ないおにぎりが“助けたい存在”となり、さらに食べられる食品として選ばれるようになるのです。

ファミマの涙目シールは、単なる食品販売を超えた「共感マーケティング」の一例であり、共感を通じて消費者に選ばれやすくなる仕掛けとして大きな意味を持っているのです。

マーケティングで地球課題を解決する

どんな結果になるか、とても楽しみです!

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この記事を書いた人

富樫建

富樫建

ロジック代表。札幌出身42歳。11歳の一人娘を溺愛するビール党。白髪が急激に増えはじめ、2週間に1回白髪染めをしている。日ハムが好きで、新庄監督を尊敬している。

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