「とりあえずSNS」をオススメしない理由

「とりあえずSNSをやれば大丈夫!」と言われたこと、ありませんか?特に小規模なビジネスやスタートアップでは、最初にSNSを活用するというのが定番のように語られがちです。でも、ここで一旦立ち止まって考えてみてください。本当に「とりあえずSNS」で良いのでしょうか?

結論から言うと、SNSだけに頼るのは危険です。むしろ、広告に費用をかけて、しっかり認知を獲得する方が結果的に得策です。このコラムでは、「とりあえずSNS」をオススメしない理由と、広告を活用するメリットについて、分かりやすくお話ししていきます。

SNSが「とりあえず」で済まない理由

まず、「SNSをやる」と一口に言っても、簡単ではありません。アカウントを作って投稿するだけで効果が出るほど、SNSは甘くないんです。

1. 投稿が埋もれる問題

SNSは情報の洪水です。Instagram、Twitter(X)、TikTok…どのプラットフォームも、日々膨大な数の投稿が流れています。その中であなたの投稿を見てもらうのは至難の業。

特に、フォロワーが少ないアカウントでは、どれだけ頑張って投稿してもリーチが限られます。せっかく作った投稿が誰の目にも触れないなんて、悲しすぎますよね。

2. アルゴリズムに左右される

SNSはアルゴリズムで投稿の露出を制御しています。いいねやコメントが少ない投稿は、露出が制限されてしまうことも。つまり、たとえ良いコンテンツを作っても、アルゴリズムに「評価」されなければ広がらないんです。

例えばInstagramでは、リール(短尺動画)が優遇されている一方で、画像投稿は伸びにくい傾向があります。こうしたルールを理解し、適応していくのは大変な労力です。

3. 結果が出るまで時間がかかる

SNSでファンを増やし、信頼を得て集客につなげるには時間が必要です。フォロワーをゼロから増やし、エンゲージメントを高めるまでに数カ月、場合によっては数年かかることもあります。その間、効果が出る保証はありません。

じゃあ、広告を活用するべき理由

「SNSが難しいなら、何をすればいいの?」という疑問が湧きますよね。答えはシンプルです。広告を活用して認知を獲得すること。

SNSだけに頼るのではなく、広告を使えば効率的に成果を上げることができます。

広告の最大のメリットは、効果が早いことです。広告を出すと、設定したターゲット層に一気にリーチできます。例えば、Facebook広告なら、年齢、性別、趣味嗜好などでターゲットを絞って配信できるので、短期間で認知度を高められます。

1. 即効性がある

特に新商品のプロモーションやイベント告知など、スピード感が求められる場面では、広告の即効性は欠かせません。

2. ターゲットにピンポイントでアプローチできる

SNSでオーガニック投稿をしても、誰に届くかは運次第。一方、広告では細かいターゲティングが可能です。

例えば、飲食店の広告なら「半径5km以内に住む20~40代の女性」「ランチタイムにスマホを使っている人」など、条件を設定して配信できます。無駄打ちが少ない分、費用対効果が高いんです。

3. データで効果を見える化できる

広告はデータで結果が確認できます。「何人がクリックしたのか」「どの層が反応したのか」など、数字で効果を把握できるため、改善もしやすいのが特徴です。

SNS投稿では、「いいね」やコメント数だけが指標になりがちですが、広告ならCVR(コンバージョン率)やCPA(顧客獲得単価)など、ビジネスに直結する指標が確認できます。

SNSと広告の併用が最強

ここまで聞くと、「SNSは全くやる意味がないの?」と思うかもしれません。でも、それは違います。SNSも広告も、それぞれの良さを活かして併用するのが理想的な戦略です。

1. SNSはブランドの信頼を育てる場

SNSの強みは、フォロワーとの関係性を深めることです。広告でリーチした新しいお客様が、SNSを通じてブランドを深く知り、信頼感を持つようになります。

2. 広告は認知拡大の起爆剤

一方で、広告は一気に認知を広げる役割を担います。フォロワーが少ない段階では、広告で集客し、その後SNSで関係を育てるという流れが効果的です。

広告に費用をかけるのは「投資」

「広告にお金を使うなんて、コストがかかりすぎる」と思う人もいるかもしれません。でも、広告にかけたお金は、「無駄な出費」ではなく、「未来への投資」です。

例えば、1万円の広告費を使って100人が商品を購入してくれたら、1人当たりの獲得コスト(CPA)は100円。それが商品価格より低ければ利益につながります。このように広告費用を「投資」として捉えることで、より効果的なマーケティングが可能になります。

まとめ:とりあえず広告で認知を獲得しよう!

「とりあえずSNS」は、時間も労力もかかる上に結果が不確実な面があります。一方、広告はターゲット層に確実にアプローチでき、即効性があり、データで効果を見える化できる強力な手段です。

最初の段階では、「広告で認知を獲得し、SNSでファンを育てる」という流れを意識するのが得策。限られたリソースを最大限に活用し、効率的に結果を出しましょう。

「とりあえず広告、そしてSNS」――これが、集客成功への近道です!

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この記事を書いた人

富樫建

富樫建

ロジック代表。札幌出身42歳。11歳の一人娘を溺愛するビール党。白髪が急激に増えはじめ、2週間に1回白髪染めをしている。日ハムが好きで、新庄監督を尊敬している。

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